270回目
(遊女の暮らし 番外編①)
日本列島、花見の季節である。
徳川の時代、花の吉原の花見はどんなふうだったのだろう?
新吉原の遊女には休みがなかったといわれているが、そうではない。遊女も年に2回、休みがあった。桜の花見の時と迎え盆の7月13日である。
では、花見の時の遊女は、どんな具合だったのだろう。休みだから遠出して……。と、いうのは現代人の発想である、桜見物は大門の中だけ。7月13日も同様で盆灯籠を見て歩くのも郭内だけだった。次回に、吉原の夜桜見学について詳述する。